旅人さんこんにちは、ずわいがにと申します。日々オルモス港の神BGM(昼)に癒されてます。「てけてけてーってってててーてーてーてー」みたいな音楽がマジでいい!原神の歴史でもベスト10に入る神曲だと思います。
本題に戻ります。タイトルに「完璧」と書いてあったので「いったいなにが完璧なのか」気になっているひともいるでしょう。さっそく結論ですが、ディルックの旦那(無凸)は完璧なまでに性能が「ふつう」でした。
いまさら「強い!」と声高に主張できるほど強くもなく、かといって「弱い!」とけなすほど弱くもありません。性能を評価しようとすると「う~ん、ふつう?」になりがち力がすごい。無凸ではもうメインアタッカーを張るのは無理だと感じました。
とはいえ無凸の☆4アタッカーよりは確実に強いです。でも限定☆5キャラの地位を脅かすほど強くもない、という絶妙なバランス。まさに恒常☆5キャラのお手本のような設計だと思いました。このキャラを設計したひとのバランス感覚は天才的!
というわけで、旦那の個人的な使用感とか、なぜ「ふつう」なのかを説明するので興味があったら読んでってくださいね~。
サンプルに使ったディルックのビルド
・キャラレベル「レベル80/90」 ・天賦レベル「通常7/スキル8/爆発8」 ・命ノ星座「無凸」
聖遺物は「炎魔女4セット」で、メインステータス構成は↓
・花:HP固定 ・羽:攻撃力固定 ・時計:攻撃力% ・杯:炎元素ダメージ% ・冠:会心ダメージ%
武器は「狼の末路レベル90(精錬ランク1)」
いわゆる「おすすめ武器・聖遺物」で構成された、いにしえテンプレのディルックですね。まあ個人的に、もう「末路」はおすすめじゃないと思いますけど。
ステータスは↓
サンプルに使ったパーティ
もう1つのパーティでも強い編成ができるように「行秋・ベネット・香菱」は使いませんでした。個人的には「行秋・ベネット・香菱」をパーティにいれなくても強いキャラこそ、ほんものの強キャラだと思います。だってこいつら3人で組むだけでクッソ強いんですから。
夜蘭は「西風猟弓」で元素チャージサポートとダメバフ。スクロースは「翠緑4セット」で炎元素を拡散して敵の耐性をさげつつ、「元素熟知」をパーティに配布する役目です。シールドがないと怖くて戦えないチキン野郎なので、鍾離をいれるのはゆるして!
火力がふつうな証拠と理由(元素付着の頻度が低いから)
ではまず元素爆発の蒸発ダメージからごらんください。
蒸発会心で「42405」でした。だいたい胡桃の重撃と同じくらいですね……いや、胡桃ならもっと出ますかね……ままま、ディルックの元素爆発は「範囲ダメージなのでマイルド」なのはやむなし。しかもまだスクロースで炎を拡散してないので、敵にデバフが入ってませんからね(パーティのスキル回しの手順的に元素爆発前に拡散はむずかしい)
んじゃつぎに通常攻撃とスキルのコンボです!
※補足:ディルックは「通常→スキル→通常→スキル→通常→スキル」というコンボにすると最大火力になるって偉いひとが言ってました!
「27000!」「38000!」
「けっこういいダメージ出てるじゃんね~」と思うでしょう。ですが、これはいい結果をあえて取り上げただけです……。
ダメなケースだとこうなります。
「8700!」「10800!」という見事なまでにふつうのダメージ!
はい、夜蘭の追撃で蒸発が起こってしまっています。こういうことがわりとよくあります。夜蘭との相性がよくないのかも?
おなじ炎元素メインアタッカーと比較すると、胡桃は「重撃に元素付着クールタイムがない」ため必ず炎元素を付着できますし、宵宮は「通常攻撃が超高速」なので、元素付着クールタイム「2.5秒の壁」を破れます。しかし、ディルックは通常攻撃もスキルももっさりもさもさしているのでこの「2.5秒の壁」を破れず、元素付着頻度が低めです。
正直、このパーティであれば「炎元素を拡散」するんじゃなくて「水元素を拡散」したほうがダメージが伸びます。夜蘭つよすぎなんだけどマジで!!!
というわけで、ディルックの旦那の火力が「ふつう」という例でした。
元素爆発の弱さはリアルガチ
元素爆発がザコを遠くに誘拐するのが弱すぎる!!!これだけは完璧に「ふつう」な設計を損なうミスだと思うので、いますぐノックバックするのをやめてください!!!修正して!!!
ああ、このあとダッシュを3回くらいして追いかけなきゃ……。
↑の項目で説明したように、ディルックは火力が「ふつう」なので、基本的には「高HPの単体敵」ではなく「集団戦」に使うべきです。しかし、たいしてダメージを与えない元素爆発が「ザコ敵たちをはるかなる遠方に人さらいしてしまう」ため、そのあと追撃するためにダッシュで追いかける必要があり、スタミナと時間をロスします。
しかも「ウェンティの元素爆発のようにザコ敵全員をさらってくれる」ならともかく、ちょっとでも重い敵はその場にお残しです……。そのうえ、フェニックスが重い敵を通過してどっかに飛んでくので、追加ダメージも入りません。半ケツです。
ゆえに、てきとうなポジショニングで元素爆発を打つと、そのあと「居残った重い敵」を優先するか、それとも「遠方に旅立った軽い敵たち」を追いかけるか、選択を迫られることになります。まあ、どっちにしても時間のロスが確定です。
なおディルックの天賦育成優先度ですが、個人的には「通常=スキル>>>爆発」だと思います。元素爆発の倍率がたいしたことないので。
「ディルックがステータスに恵まれている」という通説は誤り
「攻撃力はどうでもいい。会心や元素などのダメバフのほうが大事」という説を聞いたことがありませんか?これは不正確な情報なので、うのみにしないでください。夜蘭やアルベドみたいに「攻撃力がダメージの基準値にならない特殊なキャラ」ならともかく、ほとんどのキャラは「攻撃力がダメージ計算の基準値」ですから、攻撃力を上げることは大事です。
「攻撃力どうでもいい勢」の主張の裏には「攻撃力を1000バフしてくれる」最強キャラベネットが隠れている可能性があります。パーティ編成例にベネットが組み込まれている場合、かなり水増しされていると思っていいでしょう。わたしもよくその論法を使います(えっ?)
「基礎攻撃力が高くて、突破ボーナスが会心率」と一見してステータスに恵まれているようにみえるディルックがなぜ火力不足になるかというと、シンプルに最終的な攻撃力が不足しているからです。
原神には「基礎攻撃力という概念を無視する」インチキキャラがいます。
たとえば胡桃。基礎攻撃力はレベル90で「106」と全キャラ中ぶっちぎりの最下位です。なんとヒーラーのバーバラより低いのです。しかし、レベル90時に「335」という高い基礎攻撃力を持ち、↑のビルドで見てもらったように「攻撃力2500」のディルックとは比べものにならない火力を誇ります。
なんでかっていうと理由は↓
はい、攻撃力4000超えです(驚愕)
胡桃はスキルを発動すると、攻撃力が爆上げされます。ダメージの基準値となる攻撃力が「2500」と「4000」じゃ、最終的なダメージに差がでるのは当たり前ですよね。基礎攻撃力がどうでもよくて、最終攻撃力がいかに大切か、おわかりいただけるでしょう……。
個人的には「基礎攻撃力が売りのキャラ」はあんま強くないと思います。これは魈(しょう)のときにも感じたことです。
まとめ
というわけで、まとめます。
わたしは原神をリリース初期からやってる古参勢で、数か月間☆5キャラなしで苦しみながらテイワットを旅していました。その時期にフレンドからさんざん「強い強い!」と自慢されたこともあって、ディルックの旦那にはずっと憧れを抱いていました。ん?あいつ、ほんとにフレンドなんだろうな?(笑)
お迎えするのに2年近くかかりましたが、その憧れの残滓があったので「まぁ、いまさら実用性はないだろうな……」と思いながら育てた結果、やっぱ実用性はありませんでした(残念)
まあ「限定☆5キャラより恒常☆5キャラが強くない」のは当然のことだと思うので、そういう面でもやっぱりディルックのふつうさは完璧なバランス調整だと思います。ベネットとか行秋とか香菱がおかしいんだよなぁ……。
あ、原神を始めたての初心者が引けたら、めちゃくちゃ役に立ってくれると思います。ですが、すでに炎元素メインアタッカーを育成しきったベテランのひとにはおすすめできません。
個人的には「無凸では、蒸発型で使うのは現環境では厳しい」と思ったので、「烈開花型」でリビルドしてみたいと思います。このまま憧れの旦那が「ふつう」だったで終わらせたらもったいない!続編に期待してください!まあ、熟知を盛るのはかなりめんどくさいので、いつやるかわかりませんが……。
あと攻撃力特化の「狼の末路」が最適武器ってのはぜったい嘘だろ!?このゲーム、ベネットでかんたんに盛れるから攻撃力なんてどうでもいいんだよ!!
この記事は以上です。