こんにちは、「死にゲーの番人」を自称する『ずわいがに』と申します。なにをもって『番人』を自称しているかというと「わたしみたいなヘタクソでも最初のボスを倒せる『死にゲー』はバランスのいい、カジュアル層でも遊びやすいゲーム」と判定できるという意味です。まあ、難易度ベンチマークだと思ってください(笑)
本題ですが、体験版が100万ダウンロードを超えたことで話題になっている新作ソウルライクアクションRPG『Lies of P(偽りのP)』についての感想レビューがこの記事の内容となっております。
この『ライズオブP』は発売が9月なのに、3か月も前に体験版を出してくれるとは、かなり開発陣の気合を感じます。で、最初のボス『パレードマスター』を倒すところまでプレイした結論から申しますと「かなりおもしろい!」という印象を受けました。まあ、いまの進行状況ではストーリー関連はさっぱりわかってないので、バトルなどのプレイ面メインの感想です。
ちなみにわたしのソウルライク死にゲーのプレイ歴は「ブラッドボーン」「ザ・サージ」「仁王2」「コードヴェイン」です。「ザ・サージ」以外はすべてストーリーエンディングまではやりました。あれ、個人的には「死にゲー」が好きじゃないはずなのになぜかけっこうやってますね。なんでだろ(笑)
まあ、そんな感じで、「べつに高難易度なアクションゲームを好んでやるわけじゃないカジュアルライトゲーマー」の視点からの感想に興味があるひとは読んでってくださいね。
ライズオブPの概要。UIやシステムは既存の死にゲーをほぼ踏襲
このゲームを一言で要約すると『ピノキオ』をモチーフにしたソウルライクアクションゲームです。ピノキオと死にゲーを混ぜるなんてどんな発想力してんだよ。企画を通したひとのプレゼン力やばすぎでしょ(笑)
で、ゲームへの第一印象なんです。第一村人じゃなくて最初のボスを倒した時点での印象だと、UIやシステムには目新しさはなかったですね。全体的な雰囲気やUIは『ブラッドボーン』っぽいと思いました。ソウルライクなので、当然『かがり火(拠点)』があります。
印象をまとめときます。
・死ぬと「貯まったポイントが死んだ場所にドロップして最終セーブ地点で復活」なので2度続けて死ねばポイントを喪失する
・複数の敵に囲まれるとほぼ死ぬ
・敵に大ダメージを与える致命攻撃がある
・敵を無防備な状態にさせるシステムがある
・マップ探索の基本はショートカット開放が目的
・死ぬと回復アイテムが補充されるのはかなりフレンドリー
・ボスに倒されるとボス部屋のまえに回収ポイントが設定されるのはめちゃ良心的
・マップ機能がないのはバッド。方向音痴の自分はたぶんきつい
ステータス画面もそれっぽいです。
序盤のザコ敵ははっきり弱いです。ボタン連打で倒せます。もしかしたら体験版だからかもしれませんが、最初のステージの敵から殺意マックスで襲ってくる「仁王2」よりはだいぶカジュアルだと思いました。
この手のゲームでずっと疑問に思ってることがあるんですけど、経験値を拾いなおしに行くのめんどくさくないですか?経験値を持ったまま拠点に強制帰還にしてくれたらいちいち拾いなおしに行かなくていいのに……。まあ「2度連続で死んだらすべてを失う」みたいなヒリヒリした緊張感が売りなのかもしれませんけど、「倒したはずの敵がすべて復活する」ってペナルティだけでけっこうリスクになってると思うんですよね。「死にゲーの元祖『デモンズソウル』がそうだったから」、ってなんも考えずに踏襲してませんかね?
まあ、「行くか?引くか?」っていう押し引きが死にゲーの肝なんですかね……。
アイテム関連のUIは改善したほうがいいと思った
アイテムを上下のベルトに3個ずつ、合計6個設定できるんですけど、PS4だとその切り替えのシステムが致命を招きます。
十字キーの↑で「上ベルト」に切り替えて、さらに上を押すことで、装備した3つのアイテムが順送りに変更されていきます。で、使用は□。下ベルトのアイテムを使いたいと思ったら、十字キーの↓を押してまず下ベルトに切り替えてから、さらに↓を押すことで順送り。これは使いづらかったです!
この操作法だと、個人的に上ベルトには『回復アイテム』しか設定する気になりません。「もう死にそう!回復アイテム使いたい!」というとっさの場面で、下ベルトから上ベルトに切り替えるために↑を連打して他のアイテムを間違って選択、その結果倒されたら萎えますからね……。
そういう事故が怖いので、上ベルトには『回復アイテム』以外を設定したくないです。ということは、上ベルトに1個、下ベルトに3個しか装備できず、たったの4個しかアイテムを装備できません。
できれば回復アイテムへのアクセスは「ワンボタン」と言わないまでも、ホイールメニューとか、そういうショートカット操作を実装したほうがいいんじゃないかな~と思いました。
最初のボス「パレードマスター」攻略法
はい、こいつ。初見ではめちゃつよだと思いました。
わたしみたいなヘタクソが死にゲーを攻略するとき、まず最初に思いつくのはレベル上げです。当然ですね。「レベルを上げてごり押し」がヘタクソに許された救済措置ですから。ところが、体験版だからかわかりませんが、このゲームはレベル20が上限でした(絶望)
※追記:ネタバレになるのでぼかしますけど、このボスを倒した後に、とある場所でレベル上げ機能が復活しました。つまり、開発陣からの「パレードマスターくらいレベル20までに倒してほしい」というメッセージです(笑)
しかもですよ、死にゲーいうても昔の死にゲーは「オンラインで助っ人を呼ぶことができる」わけです。『ブラボ』も『仁王』も、ぶっちゃけ最初のボスからぜんぶ助っ人を呼んで倒してもらってエンティングまでいったというひとは少なからずいるでしょう。わたしのフレンドにもそういうプレイヤーがいます。
でもライPではダメ。体験版のライPでは助っ人を呼ぶことはできません。製品版でオンラインマルチプレイがあるのかどうかはわかりませんけど。つまり、「レベルを上げてごり押し」も「姫プレイで倒してもらう」ことも禁じられてます。番人的にはこれはアウト!ライト勢を排除するハードコアゲームと判定せざるをえない!
じゃあライトゲーマーはあきらめるしかないのか……というとそんなことはありません。
まずは『ジャストガード』を習得しましょう。敵の攻撃が当たる直前にタイミングよくガードすると、「スタミナを消費するけどノーダメージ」です。しかも、敵のスタミナ?を削ってくれます。これは死にゲー界隈でもかなりぶっ壊れた防御システムだと思います。ブラボにはそもそもガードなんてありませんしね。
それに、習得するための練習相手が「パレードマスター」の直前に用意されています。親切ですね。
このボクサーマシンの攻撃を食らってもノーダメージなんで、練習しましょう。で、ボスの攻撃をジャストガードしながら弱攻撃(R1)を1発ずつちまちま入れてると、敵のHPゲージが白くなってスタミナ切れの兆候を見せるので、そこでR2長押しのグロ攻撃をいれます!
すると、敵がグロッキー状態になってR1を1回押すだけで致命攻撃が発動して大ダメージを取れます。ボスに張り付いて攻撃に合わせてジャストガードしながらちくちく弱攻撃で反撃(連打はダメ!絶対!)してるだけで倒せました。
ちなみにジャストガードを狙うときはあまり敵の攻撃を引き付けすぎずに、「ちょい早めくらい」にボタンを押したほうがいいです。ジャスガに失敗して「通常ガード」になってしまってもダメージをある程度は軽減してくれますし、遅すぎてまともに攻撃を食らうと「マックスダメージ食らって、場合によってはダウンさせられる」ので最悪です。だいたい死にます。
まあレベルは上限の20まで上げましたし、4回くらい負けましたけど、それでも「ライトゲーマーがたった5回のトライで倒せるなら、やさしめのボス」と言えるんじゃないでしょうか。正直、人生初の死にゲーの「ブラボ」のガスコイン神父にはたぶん20回以上殺されましたからね(笑)しかもそのたびに回復アイテムを回収する手間をかけてましたし。理不尽感はかなり低いです。
あと、火力を補助するために「電撃の研磨剤」を使うと序盤の削りが楽になると思います。
「アイテムの使用硬直が意外に長いため、戦闘中に使うと事故りかねない」ので、ボス部屋に入る前に使っときましょう。
えーと、最初のボス攻略までの印象はこんな感じです。かなりライト層向けの死にゲーだと思いました。とりあえず、やばそうと思ったら「回避よりもガードを優先」したほうがいいですね。回復アイテムが少ないので。それに、運よく「ジャストガードになってくれればノーダメージ」ですから。死にゲーの番人の結論、「ライトゲーマーでも挑戦できるカジュアル死にゲー」だと思います!
余談になるんですけど、驚いたことに最初のボスを倒しても体験版が終わらなかったので、すごいボリュームですね。ひきつづきプレイを続けたいと思います。
「ソウルライク死にゲーのいいところを研究してバランスよく作ったっぽい」という印象をうけたので、いまのところ発売されたら購入したいと思っています!ストーリーはまだわかりませんが、世界観が気に入りましたから。あれ、自分って死にゲー好きなのかな?(笑)
この記事は以上です。