【祝!ドラクエ12発売決定!】今さら振り返る『ドラゴンクエスト11(PS4版)』のレビュー

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2021年5月27日のドラクエ誕生35周年記念放送において、ドラクエ12の発売決定が発表されました。
めでてぇ!


ハードも発売日も未定なので、ちょっとかゆい発表内容となってしまいましたが、ドラクエ11のエンディング演出的に「もしかしたらこれが最後の作品かも……」と思わせる要素があったので、とりあえず開発が始まっていることがわかったのは朗報です。


この発表でわたしが注目したのは前作のドラクエ11と違って「全世界同時発売」ということです。
これは素晴らしいビッグニュースです!


「え?国内先行発売のほうが嬉しいんじゃないの?」
と思ったあなた、さてはスクエニのド素人さんですね?
では、さっそく「なぜ全世界同時発売が朗報か」ということを紹介します。

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【全世界同時発売が喜ばしい理由】

スクエニといえば「国内で不完全なものを発売」した後、「欠点を改善した国際版を出す」傾向があるからです。
スクエニ、というか旧スクウェアから引き継がれた傾向ですね。


インターナショナル版でストーリーや裏ボスが追加されたFF7やFF10、そもそもの育成システムが変更されたFF12などが代表的です。
FF7やFF10はストーリーの補強やエンドコンテンツの追加ですからまだいいとして、FF12は国内版と海外版とではゲーム性が変更されています。


FF12のオリジナルはガンビットシステムという斬新な戦闘システムがおもしろかったのですが、キャラの育成システムに難があり、育成しきってしまえば最終的にはどのキャラを使っても同じ性能になってしまうという欠点がありました。
それを改善したFF12インターナショナル版は高評価されました。
とはいえ、ストーリーは同じなので、ほぼ同じゲームです。


「なんで同じゲームを、未完成品と完成品の2回も買わなきゃいけないの?」
この疑問にスクエニが答えることは、たぶんないでしょう(笑)
そしてドラクエ11もこれらと同じ、最初に発売された国内版は不完全な出来でした(PS4版)
だからこそ、最初からインターナショナル版として発売される「全世界同時発売」を歓迎するわけです。

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【ドラクエ11(無印)のどこが不完全な出来だったか】

誤解なきようあらかじめ申し上げておきますけど、ドラクエ11は良ゲーです。
アンチ活動をしているわけではありません。
良ゲーゆえに、3つのでっかい欠点が目立ったのです。
その欠点とは、下の3点です。

1、BGMが生音ではなくソフトウェア音源で音質がチープ

ドラクエ11(無印)を起動すると、1発目にはおなじみのシリーズテーマ曲がフルオーケストラで流れます。
「おおこれだよこれ!」とシリージのファンの心をわしづかみにする良演出ですね。


据え置き機でオフラインソロプレイのドラクエはひさしぶりですし、しかも当時先端機器だったPS4です。
「すぎやまこういちのすばらしい曲をフルオーケストラで聞きながら冒険ができるんだ!!!」と一気にテンションが上がります。
ところが、期待に胸を躍らせていざゲームをスタートすると、急に音がしょぼくなります。


んん?
「さすがに何十曲もすべてフルオーケストラで録音するのは難しかったから合成音源の曲も混じってるのかな?」
と思いましたが、何時間進めても音はしょぼいまま……。


他のPS4大作ゲームは生音源が基本だったので「天下のドラクエだけ音がしょぼい」という衝撃的な出来事は当時(私のなかで)たいへん話題になりました。
はい、あくまで私のなかでです。
友人と話しても「気にならなかった」という意見が多かったので、もしかしたら少数派かもしれません。
しかし、私の友人はだいたいポンコツなので意見を当てにしません。


他のユーザーがどう思っていたかは知りませんが、「少なくともスクエニが無視できない声があった」ことは北米版の仕様変更によってスクエニ自身が証明しました。


なんでこんなことになったのかというと「PS4と3DSの2機種で同時発売したため」と予想したことがあります。
RPGだとへたすりゃ100曲近く必要になるので「低容量の3DSには音楽データを入れられなかったのでは?」と憶測しました。


つまり3DS版には何十曲もの音楽データを入れられなかったので、容量の軽い楽譜データで代用して、ソフトウェア音源を内部的に演奏するというスタイルを採用したということになります。
3DSの構造がわからないので、あくまで想像にすぎませんけど。


なんにしても「容量制限のほぼないPS4版の楽曲の音がしょぼい」理由にはなりませんが、なぜかPS4版もチープな音源のBGMでした。
3DSと同じしょぼい音源の曲を使いまわした、ということは「ただの手抜き」です。


当時は「いやいや、しょぼいほうに合わせるなよ……」というのが正直な感想でしたし、今でもその意見は変わりません。
だって、3DS版を選んだ人は「グラフィックや音がしょぼくても問題ない」と思っているからそっちを手にしたはずですから。
こっちは「いいグラフィックといい音でドラクエ世界を満喫したい」と思ったからをPS4版を手にしたわけです。


だいたいそもそも3DS版とPS4版は定価も異なります。
スクエニの希望小売価格は3DS版が「6578円」、PS4版が「9878円」です。
なんで安い金額のバージョンに合わせる必要があるんでしょうか。
もちろん、そんな必要はありませんから、やっぱりただの手抜きです。


今どき、10000円近い定価が設定されたゲームで音がしょぼかったことなんてありません。
海外の大作ゲームはアカデミー作曲賞を受賞した作曲家をコンポーザーに起用(例:The Last of Us)するくらい気合が入っているので、生音源が基本です。


最近私がのめりこんでいる『原神』なんて、基本無料なのにフルオーケストラのすばらしい楽曲だらけです。
そして、国内版から遅れて発売された北米版では当然のようにフルオーケストラ生音源でした。
やっぱり「これじゃダメだよね……」って、最初からわかってたんじゃないですか!

2、今の時代にノーボイス

ドラクエは伝統的に主人公がしゃべらないので、一見問題がないように思われるかもしれません。
しかし、ドラクエといっても昔と違って他のキャラクターはけっこうしゃべりますし、ムービーもたくさんあります。


ボイスがないのでムービー中だれもしゃべりません、というかしゃべれません。
どうせこれもしょぼい3DS版に合わせた仕様でしょう。
だから、しょぼいほうに合わせるなって!


当然、北米版ではボイスが追加されました。
「字幕で映画を観ることに慣れている日本人」とちがって「北米の人には字幕を読む習慣がない」そうですから、ボイスがないと違和感を持たれてしまうからでしょう。


「北米のお客様は大切なお客様」ですし、「ドラクエのネームバリューも日本よりはるかに弱い」ですから、ちゃんと完成品に仕上げたんでしょう。
やっぱり「これじゃダメだよね……」って、最初からわかってたんじゃないですか!(2度目)

3、移動が遅くてストレスが溜まる

ダッシュ機能がなかったので、広いフィールドをちんたら歩き回るハメになりました。
いちおう馬に乗れるのですが、所定の場所じゃないと召喚できませんし、しかもしょっちゅう障害物が出てくるので馬から降りなければ進めない場所が多いです。


「なにかの嫌がらせ……?」とまで思いました。


これは3DSと関係ないと思うので、単純にユーザーフレンドリーを欠いた仕様でしょう。
当然、北米版では高速移動機能が追加されました。
やっぱり「これじゃダメだよね……」って、最初からわかってたんじゃないですか!(3度目)

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【全世界同時発売が喜ばしい理由のまとめ】

・楽曲を生音源にした(『原神』や『Apex Legends』などの基本無料ゲームでもBGMに手抜きはありませんので、フルプライス大作ゲームなら当然のこと)
・ボイスを追加した
・高速移動機能を追加した


北米版にこれらの要素が追加されたことで、「国内版にもアップデートなりDLC(ダウンロードコンテンツ)なりで対応がくるんじゃないか?」という期待が高まりましたが、そんなことはありませんでした。


理由は北米版と同じ要素が追加されたNintendo Switchで『ドラクエ11S』が発売されるからでした。
遅れて2020年の年末にPS4にも『ドラクエ11S』が来ましたが、アップグレード対応はありませんでした。


つまり、未完成品をつかまされた私のようなユーザーはま~た完成品を新たに購入しなきゃいけないんです。
スクエニ伝統の「完成品商法(完全版商法とも言われます)」の歴史が繰り返されたのです。


なんでほとんど内容が同じゲームを2度も新規価格で買わなきゃいけないんですか?
パッケージ商品売り切りで、アップデートできなかった時代とは違うんですけど!


そりゃボイスに関しては追加要素ですから「無料でアップグレードしろ!」とは申しません。
「欲しけりゃお金払ってDLCでどうぞ?」というならわかります。

でも「楽曲がオーケストラ、生音源」なんてのは「そもそも現代の大作では当然のこと」なんですけど。
そして、高速移動(ダッシュ)は「最初からつけとけ!」と強く主張したいです。


以上の理由で、ドラクエ11を未プレイで、今からやってみようと思う人は『ドラクエ11S』をおすすめします。
北米版と同じく上記3点の欠点が改善されているそうです(未プレイ)。


というわけで、この記事の結論です。
わたしはFFもドラクエも好きですが、スクエニは過去の実績から「国内版で最終テストみたいなことをやる」メーカーだと認識しているので、全世界同時発売の発表はめちゃくちゃうれしいです。


なぜなら、大切な北米のお客様のために、ちゃんと完成させてから売る可能性が高くなるわけですから!
あんまり文句ばっか言って終わるのもカルマ的にアレなので、最後にドラクエ11(無印)のいいところをネタバレにならない程度にあげておきます。


まずストーリーがいいです。
安心安定の勇者気分を味わえます。
個人的には「人類最後の砦」と絶望的な雰囲気を出して盛り上げておきながら、平然とカジノが営業していたところはポイントが高いです(笑)


キャラクターもいいです。
女性キャラでは合法ロリのベロニカがめちゃくちゃかわいいですし、お色気担当のマルティナもいいですし、正統派美少女のセーニャとは結婚したくなります。
ですが、ボイスがありません。
台無しです。

男性キャラも頼れる相棒のカミュを代表として個性的な面々が揃っています。
ですが、ボイスがありません。
台無しです。


音楽面では、過去作の使いまわしが多いこと個人的に嫌な要素でしたが、BGMもいいです。
ですが、音源がしょぼいです。
台無しです。


あと、戦闘がターン制コマンドバトルなので、急な尿意にも対応済みなのがすばらしいです。


このように未完成版の無印11は、いい部分がダメな部分の影響を大いに受けてしまっていました。
というわけで「ドラクエ12が全世界同時発売だとうれしいわけ」でした。
以上です。

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