旅人さんこんにちは、最近、急に「落下ダメージ」が好きになってきたずわいがにと申します。ちょっと前に「閑雲は探索最強!絶対引くべき!」という記事を投稿しましたが、今回は戦闘面(おもに落下ダメージバフについて)を検証してみた結果の報告です。
はい、特産品集めはソロリスト(ぼっち)だとどうしようもないので、あいかわらず育成は完了してません。
とはいえ、まだレベル70未突破ながら「落下ダメージバフ」がやばそうな結果になったので、『魈(しょう)』『ディルック』『嘉明(がみん)』などの落下攻撃が強い系のキャラをメインアタッカーにしているひとは絶対に引くべきだと思います。
まあ、そりゃそうですよね。この記事はそれだけでは終わりません。閑雲実装前のこちらの性能予想記事では「落下攻撃の倍率が高いアタッカー」以外あんまり強くしてくれなさそうなので、「パーティ編成の自由度が低そう」みたいなことを書きましたが、あれは忘れてください。
いろいろ検証してみたところ、「閑雲の落下攻撃バフは思ったより自由度」があり、しかもかなり夢・ドリームがつまってそうでした!!!
というわけで、興味があれば読んでってくださいね~。
前提:閑雲の落下攻撃バフは「ダメージバフではなく、ダメージアップ」
はい、原神おなじみの「文章読解」+「複雑な計算式」を読み解く時間です。
基本的には「○○ダメージ%+」が世間一般的に「ダメバフ」と呼ばれているものです。たとえば「会心ダメージ+50%」というバフの場合、もとの会心ダメージ%が「100%」だったら「150%」になりますよね。
とくに「会心ダメージ%」は計算式の最後のほうに計算されるので、最終的なダメージ増加につながりやすいため、効果がわかりやすいと思います。
いっぽう、閑雲の「落下攻撃ダメージバフ」は「ダメージをアップする」と表記されています。
※注釈:閑雲の攻撃力は「4500」を目指したほうがいいでしょう。
この「ダメージをアップ」する表記は、他のキャラを例にあげると『宵宮』とか『雲薫』とか『申鶴』などがいます。そんなに一般的なバフ効果ではないので、仕様がよくわかってない、というか存在を知らなかったひともいるでしょう。まあ、わたしもあんまり理解してないんですけど(笑)
「ダメージをアップする」表記の能力はだいたい「ダメージ計算式の最初のほうに割り込みで数値加算」が入ります。つまり「倍率」ではないわけです。
そして、この「ダメージアップ」の効果がやばいのは、計算式の最後のほうに乗算される「ダメージ%」とか「倍率」の効果を最大限に受けてしまうことです。
えーと、すみません。詳しく解説しようとしたら、むしろわかりづらくなったので、すっげー簡略化した仮定の例をあげます。
・基準ダメージ値が「10000」のキャラに「50%」の与ダメバフ=「15000」ダメージ ・基準ダメージ値が「1000」のキャラに「50%」の与ダメバフ=「1500」ダメージ
この仮定の場合、「攻撃力がダメージ計算式の最初の基準」なので、もともとの基準ダメージが低いキャラにどれだけダメージ%を盛っても雀の涙ほどの恩恵ということがわかります。
いっぽう、ダメージアップの恩恵は、
・基準ダメージ値が「1000」のキャラに割り込みで「+2000」のダメージアップ+「50%」の与ダメバフ=「4500」ダメージ
と、低スペックの攻撃にもかなりの火力を増加してくれることになります。
では、次の項目で閑雲の「ダメージアップ」がどれくらい効果があるのかを実際のサンプルで見ていきましょう。
閑雲「元素爆発」によるダメージの増加比較
まずは『閑雲』自身の落下ダメージを比較します。画像↑が元素スキル後に「落下攻撃をしたとき」の会心ダメージで、画像↓が「元素爆発を発動してダメージアップ」状態で「落下攻撃をしたとき」の会心ダメージです。
バフなしだと「約15000ダメージ」に対して、バフありだと「約26000」ダメージですね。「11000」くらいの強化です。かなりのダメージアップと言えるでしょう。
※注釈:下の画像で周辺の敵に18000くらいのダメージが出ているのは、閑雲の「落下攻撃ダメージアップ」が単体敵にしか適用されない、という仕様のせいだと思います。つまり、集団戦は苦手でしょうね。このへんはご注意を。
さて、つぎに『神里綾華』で落下攻撃をしたときのダメージを見ていきましょう。
「約14000」と「約30000」ダメージ。どっちも会心ダメージです。この差は↑で書いたように、『閑雲』の「落下攻撃ダメアップ」が単体にしか適用されない、という条件のせいでしょう。
で、注目してほしいのは、
・『閑雲』の落下ダメの差が「周辺の敵に18000」「単体敵に26000」で「約8000」だったのに ・『綾華』の落下ダメの差が「周辺の敵に14000」「単体敵に30000」と「約16000」
という絶大な差がついていることです。
これが「ダメージをアップする」系の強化がやばい理由です。その理由はつぎの項目で今回のサンプルに使った『閑雲』と『綾華』のステータスを見てもらえばわかりやすいと思います。
サンプルに使った『閑雲』と『神里綾華』のステータス
なぜ『閑雲』と『綾華』の「会心落下ダメージ」に差がついたのか、かんたんに解説します。まずは2人のステータスをごらんください。
「綾華ステータス」 キャラレベル:90(無凸) 攻撃力:1911 会心ダメージ:188.7% 氷元素ダメージ:61.6% 通常天賦レベル9:落下攻撃のダメージ倍率:235%/293%(低空/高空)
「閑雲ステータス」 キャラレベル70(無凸) 攻撃力:2822 会心ダメージ:110.6% 風元素ダメージ:15% 通常天賦レベル1:落下攻撃ダメージ114%/142%(低空/高空)
↑のほうでさんざん、「与ダメージバフ(%アップ)」系は計算式の後半で乗算される、とクソみたいな高説を垂れ流しましたよね。あんまり理解してない分際で(笑)
それはともかく、今回の場合、ほぼ育成済みで「会心ダメージ」や「氷元素ダメージ」や「落下攻撃ダメージ倍率」が高い『綾華』と、「会心ダメージ」も「風元素ダメージ」も「落下攻撃ダメージ倍率」も低い『閑雲』の最終ダメージに差があるのは『当然』なのです。
参考『申鶴しんかく』と『閑雲』のダメージアップ比較
無凸『閑雲』のダメージアップはシンプルですし強いです。「攻撃力×2(最大9000)」ですから。攻撃力が「2000」なら「4000」の数値がダメージ計算式の最初のほうに割り込むことになります。2凸ならその効果が「攻撃力×4」になり「最大18000」になっちまうので、クソ強くなることでしょう。
いっぽう、同じような能力を持つ『申鶴』のダメージアップは、複雑です。「元素スキルレベル9」の状態ですら「攻撃力×77.6%」なので、「攻撃力が2000」ならたったの「1500」程度の割り込みです。しかも元素スキルのレベルをあげないとダメですからね。
閑雲の「ダメージアップ」効果がいかにやばいかおわかりいただけるでしょう。まあ、落下ダメージ限定なんすけど……。
ひらめき『閑雲』と『申鶴』のパーティが強いのでは?
検証してるうちに、ちょっとすごいことに気づきました。それは、『閑雲』と『申鶴』のコラボです。
↑では『閑雲』の「落下ダメージアップ」に比べて『申鶴』の「氷元素ダメージアップ」は効果が少ないと書きました。
が、『申鶴』には元素爆発による「敵の氷元素耐性ダウン-15%(物理耐性も)」というデバフ効果と固有天賦による「通常・重撃・落下攻撃ダメージバフ」(元素スキル長押し時)もあります。
あれれ?これ、相乗効果やばくね?
というわけで、さっそく「申鶴・閑雲・神里綾華(+鍾離)」で試してみました。
「54000!」
あーはっはっは!パーティ編成以外なんもいじってないのに「落下ダメージの倍率が低い」綾華でこんだけダメージが伸びるとは!!(バフなしのソロだと会心で12500程度)
ディズイズ原神!なお『申鶴』の「落下ダメージバフ15%」は、氷元素以外にも適用されます。夢がありますね~。
つまり、ディルックなどの「落下攻撃のダメージ倍率が高い」キャラだとさらなるダメージアップが望めます。しかも、わたしが今回サンプルに使った『閑雲』はまだ育成段階ですし、聖遺物も間に合わせで、てきとうです。
まとめ
最後になりますが、なぜ、「落下攻撃が強いキャラをサンプルに使わなかったか」というと、ふだん使ってないので、そいつら全員「武器」も「聖遺物」もほぼ裸状態なので、装備しなおすのがめんどくさかったからです。なおかつ「天賦レベル」育成もしょぼいですし、ぶっちゃけ使い方がよくわかんねえからです。
※追記:嘉明(がみん)を育成したので、組ませてみたらめちゃくちゃ強かったです。詳細はこちらの記事でどうぞ。
※追記の追記:シナジーが低そうな「岩アタッカー」とパーティを組ませてみました。検証結果はこちらの記事でどうぞ!
まあ、「落下攻撃がまったく強くない『綾華』」ですらドリームを垣間見れるという点で、『閑雲』のパーティには夢があるということを提示できたとは思います。いやー『魈』や『ディルック』使いの旅人さん、おめでとうございます!
この記事は以上です。