名作RPG『真・女神転生3リマスター』の感想。現代ではハードコアな難易度!

ゲームレビュー

こんにちは、RPG好きのずわいがにと申します。この記事では現在(2023/6/28)PSストアで絶賛セール中の『真・女神転生3 NOCTURNE HD REMASTER』についてレビューします。初見プレイで、現在のプレイ時間は10時間です。


ほんとうならクリアしてから記事を書くつもりでした。ところが、思ったよりも難易度が高く、重たいゲームだったので、いつクリアできるか予測できませんでした。このままだとクリアする前にセールが終わってしまいかねないですし、とりあえず途中までのプレイ感想を急ぎレビューすることにしました。
20年も前のゲームに「グラフィックがしょぼい~」とか「音質がしょぼい~」とか、そういうくだらないツッコミはしません。興味があったら読んでってくださいね!

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第一印象「リマスターにしては高いんじゃない?」

このゲーム「ダウンロード版の定価が6000円」くらいなんですよ。このリマスター版は2020年発売なので興味はあったんですけど、「さすがに20年前のゲームのリマスターに6000円払うのはちょっとなぁ……」と手控えしてました。だって現代屈指の神ゲーの『ニーアオートマタ:ヨルハエディション(2019年発売)』が5280円で買えちゃいますからね。


これが「リメイク」ならわからなくもないですけど、「リマスター」が6000円はちょっと価格設定が強気すぎるのでは?というのが率直な感想でした。往年のファンだけを対象にした商売なのかな、と思っちゃいました。


で、いま開催中の「セール価格が3000円」なんで、RPG好きを名乗ってるのに「名作シリーズと名高い『真・女神転生』をやったことがないのはまずいよな~。ペルソナ5はめちゃくちゃ好きだし、いい機会かな」と思って買ってみました。

なんでやったことがないかというと、「真・女神転生」シリーズ(4とか5)は任天堂ハードでしか発売されてなかったので、PSユーザーにはそもそもやるチャンスがなかっただけですね。興味はありました。


なぜ「6000円という高価格設定」になってるのか気になったので、ちょっと調べてみました。


あ~なるほど、エロをHDリマスターか~納得。嘘です冗談です(笑)


どうやら「オリジナル版にはなかったキャラクターボイスを新たに収録した」というところがいちばん大きな違いみたいですね。そもそもオリジナルでは声優を起用してなかったのに、人気声優で新たにボイスを収録したということは、「リマスターとリメイクの中間」みたいなコストと手間のかけ方なんでしょうね。それを「リマスター」と表現してるのは好感が持てます。もしわたしがプロデューサーなら「リメイク」と主張してたかもしれません(笑)
あと、グラフィックの質はふつうに現代的だと思いました。

AAAタイトルではないですけど、いまでもこういうレベルのグラのゲームはふつうにありますからね。

 

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現代のゲームとちがって不親切。進行の難易度が高い。自分で考えなきゃいけない

いまのゲームってクエストが発生したら、「〇〇という場所に行って××という人物と話をしてください」と指示をしてくれるじゃないですか。マップでも目標地点をわかりやすく示してくれて、なんなら道筋のラインを表示して誘導してくれますよね。ところが、メガテン3にはそういう導線が一切ありません。


これ超序盤なんですけど、ゲーム側からの指示がないので、どこに行けばいいのかわからず、30分くらいうろうろしました(笑)
最初は「え、どこに行けばいいの?」って放り出された気分になって戸惑ったんですけど、やっていくうちに気づいたんですよ。「あ、自分って指示待ち人間になってたんだな」、と。いや、指示待ち人間というか、もっとひどい。指示待ちロボット、レプリカントだったことに気づきました。

 

・会話を読まなくても丁寧に誘導してくれるので、連打でテキストを飛ばす
・ゲーム側の指示通りに移動する
・目的地でバトルなどをこなす
・クエストクリア!おめでとう!はい、つぎの誘導に従ってくださいね!


現代のゲームって、こういう手順を繰り返すだけのことが多いですよね……これはもはや主体的にゲームをプレイしていると人間いうより「作業をこなしてるアンドロイド」と言ったほうがしっくりくるでしょう。こんなのが自由意志をもった人間と言えるのでしょうか?さすがに言いすぎか(笑)


懇切丁寧な誘導がないので、わりと真面目にモブキャラの話を聞いて、「つぎの目的地はどこなのか?なにをするべきなのか?倒すべき敵はだれなのか?」ということを自分で考えないといけないんですよね。これはロボット人間には難易度が高いですよ!


「自分の意思で情報収集して、行くべき場所ややるべきことは自分で考えろ!ゲームの奴隷になるな!」という強烈なメッセージを感じました。このメッセージ性はもはや哲学的と言えるかもしれません。たぶんオリジナル版を作った20年前には、そんな意図はなかったと思いますけど(笑)

 

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ボスがちゃんとクソ強い!初見殺しが前提?

はい、このひとです。初心者狩り度合が凶悪です。3000円払ってなきゃ折れて引退してたかもしれません。


えーっとですね、チュートリアルボスを除けば、この「マタドール」が実質的に最初のボスだと思うんですけど、初見時には手も足もだせずにボコボコにされました!難易度ノーマルでやってるのに強すぎたので、正直、負けイベントだと思ったくらいですが、ちゃんとゲームオーバーになりました。ペルソナ5はもっと優しかったぞ!


とはいえ20年前のゲームなので、ネットで検索すればハメ攻略がかんたんにわかるんですけど、それでも、こいつに勝つためにレベリングや仲間集めで3時間くらいかかりました。ザコ戦も緊張感があります。

 

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会話相手のキャラがほぼ説明しないのは好印象

モブキャラはマジで一言くらいしか話してくれません。でもそれが心地いいです。


このひとのセリフ、これだけです。具体的なゲーム名は控えますけど、現代で覇権を謳歌している「新世代オープンワールドRPG」でうっかりモブキャラに話しかけてしまったら、まったく意味のない情報なのにだらだらと何百文字も垂れ流し続けてこっちをイラつかせてきますからね。


で、↑のモブ鬼は一見無意味なことを吐き捨ててるだけに見えますけど、これは彼の属する過激な組織の「基本理念」を一言で表現してるんですよ。「一言で表現できることなら一言で表現する。無駄なことは書かない」という簡潔さが気に入りました。


それに、モブじゃないメインキャラもかなり言葉をそぎ落としてます。


ネタバレになったら困るので細かい説明はしません。というか、できん。ネタバレするほどの情報量がまだありませんから。数時間ぶり(プレイヤーの肌感覚。キャラ的には数十日ぶりなのかな?)に再会したメインヒロイン(かどうかもわかりません)が、このセリフも含めてほんの二言、三言しか話しません。まあ、「笑えばいいと思うよ」と返すしかないんですけど。このへんは時代性を感じましたね。なに波の影響下にあるんですか?


で、このヒロインは「再会までの間になにを体験してきたか」とか、「変わってしまった世界」について説明せずにすぐ去っていきます。「ちょ、ちょ待って!ストーリーとか設定とか、もうちょっとくらいは説明してもいいんですよ!?というか、説明してよ~!」って言いたいくらい、簡潔でしたね。簡潔ってか、投げっぱなし?だからこそ、「知りたい!」と追いかけたくなりました。


たぶんですけど、原神なら50倍くらいのテキスト量をのせて説明してたでしょうし、ペルソナ5ですら10倍くらいの分量は説明してたでしょうから。説明せずに放り出していく『メガテン3』のスタイルは気に入りました!!!あ、原神って言っちまった(笑)


まあ、まだ10時間しかやってないですし、そのうちに3分の1くらいの時間を「マタドールを倒すための調査と作業」に費やしたので、あくまで序盤の感想でしかないです。でも、このゲームは20年前の古臭さが逆に新鮮でおもしろいと個人的に思いました。
3000円ならじゅうぶんに納得できるラインです。さすがに6000円だとおすすめはできないかな?ということで、セール期間が7月5日までなので、もし興味を持ったら、検討してみたらいかがでしょうか?

この記事は以上です。

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