旅人さんこんにちは、ゲーム音楽マニアのずわいがにと申します。いきなりですけど、この記事ではひさしぶりに原神を褒めていこうと思います。なんか最近原神の文句ばっかり書いてる気がするので、「アンチブログだと思われたらいやだなー、なんかちょっと褒めて中和しとくかー」と思い立ったわけです。本来は原神好きですからね、本来は。
でも、ちょっと困ったんですよね。いざ褒めようとしても最近の原神、褒めるところが思い当たらないんです。だってこのゲーム、もはやカードゲームのおまけじゃんねえ(笑)
宵宮の伝説任務2はひさしぶりにまあまあよかったんですけど。
雰囲気やストーリーはよかったんですけど、あいかわらずここ最近の「心情とかをぜんぶ会話で説明しちゃうスタイル」が気になったので、べた褒めはできない……。「テキストライターの給料が文章量で決まってるんじゃないか?」と疑うくらい、「最近は無駄に文章が長い」という傾向を引きずってるように感じましたから。
かといって「草の国」なのに殺風景な砂場ばっか追加するからマップを褒めるのは苦しい、というか広すぎるし高低差がめんどくさいからろくに探索してないやつが褒めてもただの嘘になってしまいます……。
「じゃあてきとーにキャラ褒めとくか?」と思いましたけど、念入りに弱く作られたディシアの気持ちを考えるととてもじゃないけど、それは無理。そんなことしたらディシアがかわいそうです。自分に嘘はつけません。
じゃあストーリーは、といえば「説明ばっかでつまらない」と文句を書いたばかりなので、前言を翻すことになってしまう。困った、原神を褒められない!詰んだ!!!
と思ったんですけど、あったんですよ、たった1つだけ手ばなしで称賛できることが。
リリースから今までただの1度も期待を裏切られなかったものが。そう、それが音楽です!タイトル回収ッ!キャラクターやマップ、ストーリーを作ってる人はすでに初期メンバーからかなり人材が入れ替わってると思います。
優秀な開発スタッフはたぶん他の会社に引き抜かれたり、社内に残ってても「崩壊スターレイル」や「ゼンレスゾーンゼロ」に異動しちゃってるんでしょうね。だからクオリティが下がったり下がったりしてますけど、でも曲を作ってるひとだけは変わってないと思います。ホヨミックスだけはまだ神!
ということで前置きが長くなりましたが、「リリース初期から原神をやっている管理人が個人的に神だと思う曲」をランキング形式で紹介していきます。うーん需要のないクソ記事ですねwできるだけ公式の音源を拾ってきましたし、期間限定のイベントの動画もあるので、すっげー暇なひとは「あーこんな曲あったなー」と懐かしんでいってください。
3位:ストーリームービー「神女劈観」の曲
曲名はわかりません。「神女劈観」かな?申鶴と雲薫の実装時に追加された任務のムービーのやつです。
この曲は動画じゃないとダメ!なにしろ歌詞を読まないと意味がまったくわかりませんから。
イベントに限らず、ストーリーのムービーを1回しか見れないのもったいないですよね。期間が終わるとデータが削除されちゃうイベントのはともかく、ストーリーのデータは入ってるんだからムービーの再生機能欲しいですよね~。どうでもいいデイリーの会話は何十回も見させられるのに(笑)
この曲みたいに、恐ろしいことに原神は1回かぎりのムービーに専用曲をぶちこんできますからね。音楽だけは3年間ずっとガチ。これはいつだったかな~と調べたら、申鶴の実装日は「2022年の1月5日」でした。嘘だろ……もう1年以上経ってたのかよ……。
2位:ストーリームービー「世にある至味」
璃月港の曲にしようと思ったんですけど、このムービーも流れとアレンジが好きだったのでこっちにしました。
これなんか期間限定のイベントストーリーですから、比較的新規の旅人だと見たことないひともいるんじゃないでしょうか。ただの火吹きタヌキに見えるグゥオパーが、なんともともとは「魔神」だったということが明かされる驚愕のストーリー!いやいや、こんな重要な話を期間限定にしちゃダメでしょ(笑)
こういう「アクティブユーザーのために惜しげもなくイベントストーリーを使い捨てにする」ってところは原神のいいところでもあります。後発組は「なんのこっちゃ」になりやすいですから賛否両論ありそうですけど。わたしはこういうオンゴーイング感が好きなので、圧倒的に賛成!
あぁ、この頃はよかったなぁ~。今はなんでこうなってしまったんだろう……。スメールからなにかがおかしくなってしまった……。
あ、ついでに璃月港BGMのいい動画見つけたんでこれも張っときます。
1位:稲妻OSTイメージソングLIVE MUSIC VIDEO(オーケストラ編成)
まだミホヨだった時代ですね。懐かしい。このコンサート動画は当時何十回も視聴しましたね。わたしが原神でいちばん好きな曲は後半に収録されている「Overlord of the Thunderstorm」(稲妻の通常戦闘BGM)なんですけど、前半の稲妻城の曲もいいんですよね。なんか桜が見えてきそうな静かで優雅な立ち上がりから、クライマックスでは威厳と重厚感のある盛り上がりがいい!
「Overlord of the Thunderstorm」は稲妻に上陸して初めての戦闘時に聞いたとき、「な、なんだこの曲!こんなゲーム音楽きいたことねえど!」とあまりにも衝撃を受けたので、しばらくポーズして聞き入っちゃいましたからね。まさに神曲。
静かなビルドアップから、じょじょに楽器が増えていって激しさを増していくんですけど、激しさのなかにもどこかもの悲しさがあるんですよね。「もののあわれ」ってやつですかね。これぞ稲妻のテーマソング!曲名を直訳すると「雷霆の上帝」なので、まあ雷電将軍のことでしょう。雷電将軍のテーマ曲がなぜか一般のザコチャールとの戦いで流れます(笑)
記事を書くためにひさびさにこの動画を見ましたけど、やっぱいいわ~。「尺八、和太鼓、津軽三味線、大正琴」などの和楽器の一流奏者をふんだんに使いつつ、オーケストラも日本人の演奏者(東京フィルハーモニー)というこだわりっぷり。
たしかモンドの曲は「ロンドンフィルハーモニー」、璃月の曲は「上海交響楽団」と、モデルになった国や地域の一流演奏者で楽曲を収録するという、めちゃくちゃ金がかかることをやってるので、稲妻もそれと同じスタイルではあるんです。このへんのセッティングというか仲介はたぶんソニーミュージックがやったと思うので、ミホヨ(当時)がプレステのソニーと提携したことは大正解でしょう。
ただ、稲妻の実装前後(2021年7月)ってコロナ禍の全盛期だったので、それまでの2か国と実現の難易度がぜんぜん違うんですよ。当時はいろんな国が出入国に厳しい制限をかけてましたから、ただ金をかければ実現できるってことじゃないんですよね。
なにしろ演奏者は日本に釘付けですし、作曲家の「陳 致逸(ユーペン・チェン)」先生は中国に釘付けですから。作曲家が現場で監督できないからリモート収録せざるをえないので、収録の難易度はインフェルノレベルです。この動画のなかでも演奏者たちの間を「感染防止効果がほぼないアクリル板」で仕切ってたりするのが混迷の時代の様子をうかがえます。
そんな困難を乗り越えてこの名曲を作ってくれた関係者のみなさまにはほんとうに頭が下がります。わたしのゲーム人生でも1、2を争う好きな曲です。難点があるとすると「曲のビルドが丁寧すぎるため、稲妻のザコ敵が弱すぎてイントロのマリンバしか聴けない」ってことですかね(笑)
このへんの苦労の連続を見せてくれるドキュメンタリーも公式がアップしてるので、それもおすすめです。
・日本のスタジオで演奏者が演奏する ・中国でリモート監督してる先生から修正の指示がくる ・それを通訳が翻訳して日本のコーディネーター(ソニーミュージックのひと)に伝える ・コーディネーターが現場の指揮者や演奏者に指示を伝える
こんな伝言ゲーム、問題が発生するに決まってるやん(笑)笑っちゃいけないけど。ドキュメンタリーとしてすごくおもしろいのでおすすめです。この動画があまり再生数が伸びてないのは残念だと思います。めちゃくちゃおもしろいですよ。
ほんとうは「オルモス港(昼)」や「璃月戦闘」とかも好きなのでいっぱい紹介したかったんですけど、それをやるとキリがなくなるので3曲に厳選しました。まあおもしろい動画を探すのが地味にめんどくさかったんで除外したんですけど(笑)
原神公式チャンネルさんが動画のアップをがんばりすぎてて動画が膨大な量になってるんですよね。個別の曲を推すのがめんどくさくなったのか、ある時期からOSTのアルバムをまとめてポンと上げちゃってたりするので、その中身から厳選するのはちょっときつかった!
かといって曲名で検索すると「どう考えても著作権を犯している第三者の動画」がヒットしまくって、公式の動画を探しづらかったです。ホヨバさんは寛容ですね~。
いやーこの記事を書こうと思ってよかったです。今のカードゲームごり押しの運営方針にはまったく納得できず、不信感しかありませんが、七聖召喚に侵略される前の原神には「不満なんてほとんど抱かなくて、めちゃくちゃ楽しんでたんだな~」と振り返ることができましたから。ミホヨ時代はよかったですね~。そもそもわたしが原神にハマった理由は「音楽が神レベルによかったから」ってことを思い出せましたし。
この記事は以上です。